物語屋

042-315-6853

〒184-0001 東京都小金井市関野町2-3-11

ブログ

ものがたりの錬金術

2018/01/27 十代目金原亭馬生

IMG_0457

 

馬生の落語がだんだんどんどん良くなってきて困る。
いや、別に「困る」ことではなく、「良い」ものが増えることは幸せなことなんだけど。

 

ただこの「だんだんどんどん」良くなる事態は、実はそう簡単に起きることではなくて、

「だんだん」良くなるということはつまり初めはそれほどは良くない、

だけれども初めっから「もういいや」っていうくらいつまらなかったら次はナシ、

もう二度と触れなければ「だんだん」良くなりようもない、

だからきっと初めから何かしら自分に引っかかるものがあって、

それが「だんだん」良くなる、しかも「どんどん」良くなる。

 

でも振り返ってみると、過去、音楽にしても映画にしても小説にしても、

自分はたぶんずっとそういうものの好きになり方をしてきた気がしないでもない。

 

「芸」というものは一人に一つっきり、とするとそれが馬生の「芸風」で、

物語屋としての「芸風」も、もしかしたらそっちのほうなのかなぁ、
ていうかそうなれたらいいのかなぁ…

 

弟さんの志ん朝の落語にはそれこそ初めっから「ガツン!」とやられて、

それもそれであの人の「芸風」なのでしょう。

 

にしても、馬生にしても志ん朝にしてもずいぶん前に亡くなった人たちばかりで、

一度生で聴きたかった。

 

写真の本もとてもいい本でオススメです。

TOP