物語屋

042-315-6853

〒184-0001 東京都小金井市関野町2-3-11

ブログ

七十二候ものがたり

2018/02/14 魚上氷(うおこおりをいずる)

 

おじいさんは、みよこと並んでその水を覗きこみました。
「さすがにまだかのぉ」
「何が?」
「いや、魚がな、冬の間は底のほうでじっとしてるんじゃが、水温が上がると浅いところに移動してくるんじゃよ」
「ふぅん…いないねぇ」
「鶯のことを春告鳥という話をしたが、春告魚というのもいるぞ」
「そうなの? なんのお魚?」
「ニシンじゃよ、春になると大群になって日本海にやってくる」
「あたしニシン大好き、じゃあもうじき食べられる?」
「じいちゃんは坊さんだからなぁ、魚は食べちゃいかんことになっている」
そう言って笑いながらおじいさんは…

 

二十四節気”立春”の末候
『魚上氷(うおこおりをいずる)』〜 二月十四日から二月十八日

 

※ おはなしのフルバージョンは仕立てとおはなし処Dozoでどうぞ(詳細はこちら

 

※ 2018年、『七十二候ものがたり』を始めるに当たって綴った思いはこちら

 

※ 『七十二候ものがたり』を音声でお聞きになりたいこちら

TOP