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七十二候ものがたり

2018/04/30 牡丹華(ぼたんはなさく)

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午前中のお経を終えたおじいさんは、縁側に座って庭を眺めていました。
庭には、藤が咲いて、躑躅が咲いて、色とりどり。
「百花繚乱じゃな」
こうして春の終わりはいつも華やかに夏に向かっていきます。
「おじいちゃん!」
縁先からみよこが呼びました。
「ちょっと、こっち来て」
引っ張られるように縁側から庭に降りたおじいさんを、みよこはさらに庭の奥に手を引いて連れていきます。
「あの大きなお花見てよ」
みよこが指さした大きな花、それは牡丹でした。
「あんな立派なお花が咲くの、みよこ去年まで知らなかった」
「それはな、じいちゃんと区切り探しをするようになって、みよこがいろんなものを見つけたり気がついたりしてるんじゃよ」

 

二十四節気”穀雨”の末候
『牡丹華(ぼたんはなさく)』〜 四月三十日から五月四日頃

 

※ 絵 / 歌川広重

 

※ おはなしのフルバージョンは仕立てとおはなし処Dozoでどうぞ(詳細はこちら

 

※ 2018年、『七十二候ものがたり』を始めるに当たって綴った思いはこちら

 

※ 『七十二候ものがたり』を音声でお聞きになりたいこちら

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