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七十二候ものがたり

2018/10/14 菊花開(きくのはなひらく)

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午前中のお経を終えて、おじいさんは縁側でホッと一息お茶を飲んでいました。
まさに秋たけなわ、白い雲を浮かべた空が気持ちよく広がっています。
「おじいちゃん!」
庭を走りぬけるように、みよこがやって来ました。
「どうしたみよこ、そんなにはぁはぁ息をついて」
「階段をさ、のぼってきたの、今日はぜんぶ一段飛ばしで上まで来れたよ」
話を聞くと、みよこの家にいとこの男の子たちがきていて、その子たちと裏の草っ原で追いかけっこしたり転げまわったりずっと遊んでいたとのこと。とても楽しかったらしく、みよこはまだ、その興奮冷めやらない様子でした。
「みよこ、髪の毛にたくさん花びらがついてるぞ」と、おじいさんが笑いながら言いました。
「それがさおじいちゃん、花がいっぱい咲いてたんだよ、黄色い花、きれいだったー」
「そうか、菊の花が咲き誇る頃じゃな」

 

二十四節気”寒露”の初候
『菊花開(きくのはなひらく) 』〜 十月十三日から十月十七日頃

 

※ 絵 / 歌川国貞

 

※ おはなしのフルバージョンは仕立てとおはなし処Dozoでどうぞ(詳細はこちら

 

※ 2018年、『七十二候ものがたり』を始めるに当たって綴った思いはこちら

 

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