物語屋

042-315-6853

〒184-0001 東京都小金井市関野町2-3-11

ブログ

七十二候ものがたり

2018/11/12 地始凍(ちはじめてこおる)

hiroshige026_main

 

地始凍(ちはじめてこおる)

 

今朝は、随分と冷えました。
朝ごはんの前におじいさんは、庭に落ちた葉っぱを箒で掃いていました。
手を休めてホッとついた息が、朝の太陽に白く光りました。
みよこが、やってきました。
「やけに早いな」というおじいさんにみよこは、「起きてちょっと外に出たら息が白くてさ、うちのなかのお母さんに息が白いよぉって教えてあげたら今年初めてかねぇって、ちょっと走ってホッホッホってなると息もホッホッホって白くなって、なんか面白くって、もうちょっともうちょっとって、いつの間にかお寺まで来ちゃってたの」
おじいさんは、これからどんどん寒く向かっていく冬も元気に楽しむみよこの姿を、目を細めて見つめました。
「おじいちゃん、見て」
みよこは、庭の石が途切れて広がっている向こうを指さしました。
「土が白くなってるよ!」
そう叫ぶみよこの息もやはり白く光ります。

 

二十四節気”立冬”の次候
『地始凍(ちはじめてこおる)』〜 十一月十二日から十一月十六日頃

 

※ 絵 / 歌川広重

 

※ おはなしのフルバージョンは仕立てとおはなし処Dozoでどうぞ(詳細はこちら

 

※ 2018年、『七十二候ものがたり』を始めるに当たって綴った思いはこちら

 

※ 『七十二候ものがたり』を音声でお聞きになりたいこちら

TOP