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七十二候ものがたり

2018/11/17 金盞香(きんせんかさく)

suisen

 

金盞香(きんせんかさく)

 


おじいさんと季節の区切り探しをするようになったおかげでこれまで気がつかなったことが随分たくさん気がつくようになった。
道々みよこはおじいさんに話します。
これからおじいさんに見せたいものもきっとその一つだろうと。
みよこは、畑に挟まれた先の草はらを指さして、
「あそこに、花が咲いてるの、きっと去年も咲いてたんだよね、でも、今年ははっきりと、なんだかすごくきれいに咲いてるように見えてさ」
二人でゆっくりと近づいていきました。
水仙の花が、咲いていました。
みよこは、花を覗きこむようにして「きれいだねぇ」
その可憐な姿におじいさんも思わず目を細め、「これから寒い季節に向かって、雪の中でも健気に咲くものだから「雪中花」とも呼ばれる、そういう花じゃよ、春の訪れを告げる花として、正月の飾りに使われることも多い」
みよこは、水仙の花のすぐそばにしゃがんでもう一度、「きれいだねぇ」

 

二十四節気”立冬”の末候
『金盞香(きんせんかさく)』〜 十一月十七日から十一月二十一日頃

 

※ 絵 / 磯田湖竜斎

 

※ おはなしのフルバージョンは仕立てとおはなし処Dozoでどうぞ(詳細はこちら

 

※ 2018年、『七十二候ものがたり』を始めるに当たって綴った思いはこちら

 

※ 『七十二候ものがたり』を音声でお聞きになりたいこちら

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