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ものがたりの錬金術

2019/05/11 山木守のはなし − 語りCD『山木守』から 2

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あの子が、わたしには見えんもの見たって、聞こえんもの聞いたって、

しょっちゅうどこやら飛び歩くようになりだしたんはそれからですわ、

て言うてももう随分年も経って、

いい加減いい大人になってるのに少しも変わらない、

もういつ戻ってくるやら、せっかく訪ねてくださったのに、

本当にまぁ申し訳のないことで…

 
 

一話目と同じく、このアルバム全体の「キー」というか「肝」というか、
そしてやはり一話目と同じで最後の最後までなかなか形にできなかった、
その話を、どうしてこういう設定に落ち着かせたのか。

 

おじいちゃんでも、おばあちゃんでも、子ども心に少し不思議な人がいて、そういうおじいちゃんおばあちゃんから不思議な話を聞かせてもらいながら育ってきてはいない、きっとどこかで、そのシチュエーションを羨ましく感じているのだと思う。

 

そんなおじいちゃんもおばあちゃんも周りにいなかったのに、
「見えんもの見たって、聞こえんもの聞いたって、しょっちゅうどこやら飛び歩く」
これはまるで子どものときの自分。
「大人になってるのに少しも変わらない」
これも、そのまんま。
おじいちゃんでもおばあちゃんでもなく、
一体誰が(何が?)こういう風にさせたのだろう…

 

 

※ 物語屋の語りCD『山木守』の詳細はこちら

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