物語屋

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物語屋の手紙

2017/08/05 水無月十四日(甲子)

yourstory2

 

“The Show Must Go On.” とはよく言ったものですね。

 

年末が来るともう五年になりますが、あとのきはたしか翌日でした、

人の前で話をしなければならなかった。
そして、今回は四日後。
その四日の間、準備に手をつけられないということはありませんでした。

逆に、手をつけていないとすぐにもっていかれてしまう、手をつけている間だけはこちらにいることができました。

 

“The Show Must Go On.”

 

「ショー」は何があっても続けなければならない、
ということではなく、
続けていないと、
“人の前で話をする”という文字どおりの「ショー」のほうではなくて、
「生活」という「ショー」のほうが続けられなくなってしまう、
ここでその「ショー」のことをもっと大げさに「人生」とまでは言わないでおきます。

 

一方で「思い切り浸ったほうがいい」という言葉もあって、
それに従ったら、喋ろうとする声がおかしな具合になり、
慌てて口を押さえると今度は視界が濡れだしたからまた慌てて目を押さえて、
八年前、実家の犬が死んだとき以来のことでした。

 

駅から少し離れたところにある『銚子丸』という寿司屋で、
そのときだけはぼくはきっと「ショー」から降りていました。

 

ふと、もしかすると、少しの間降りさせてくれたのかもしれないと思いました。

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