物語屋

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ブログ

七十二候ものがたり

2018/03/31 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

  「やまないねぇ」とみよこが言いました。 「桜雨というやつじゃな」 「桜雨?」 「桜の頃は割とよく…

2018/03/26 桜始開(さくらはじめてひらく) ​

  午後のお経を済ませたあと、おじいさんはそのまましばらくの間本殿の前に座っていました。おじいさんの…

2018/03/21 雀始巣(すずめはじめてすくう)

  「春分の日は、何かを始めるにはとてもいい日じゃ」 「あのね、おじいちゃん」とみよこは言いました。…

2018/03/15 菜虫化蝶(なむしちょうとけす)

  何日か前に、今年最初の菜の花を見つけたのは、みよこでした。 菜の花は、一つ花をつけると、次の日に…

2018/03/13 桃始笑(ももはじめてさく)

  「落ち着け、みよこ、じいちゃんは逃げやせんから」みよこが階段を駆けのぼってきました。おしまいの二…

2018/03/06 ​ 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)

  おじいさんが、幾つか用を済ませてから庭のほうに回ると、みよこはまださっきと同じ格好で土を睨みつけ…

2018/03/01 草木萌動(そうもくめばえいずる)

    「おじいちゃん、お寺の階段の下の木に、ちっちゃい葉っぱが生えてきてたよ」 それを聞…

2018/02/24 霞始靆(かすみはじめてたなびく)

  「ちょっとあのお山見て」 西の方に二つ兄弟みたいに並んでいる山を、みよこは指さして、 「みよこ、…

2018/02/19 土脈潤起(どみゃくうるおいおこる)

  濡れた前髪がおでこにはりつき、ほっぺたにもいっぱい雨の雫をつけたまま、それでもみよこは嬉しそうに…

2018/02/14 魚上氷(うおこおりをいずる)

  おじいさんは、みよこと並んでその水を覗きこみました。 「さすがにまだかのぉ」 「何が?」 「いや…

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