物語屋

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ブログ

七十二候ものがたり

2018/05/11 ​蚯蚓出(みみずいずる)

  花壇というと大げさなのですが、お寺の境内に続く小路に沿って季節の花が咲くのを、おじいさんは大事に…

2018/05/05 蛙始鳴(かえるはじめてなく)

  夜のうちに降っていた雨はもうすっかり上がっていて、きらきらと朝日を返す雨粒の光が、春のそれとはは…

2018/04/30 牡丹華(ぼたんはなさく)

  午前中のお経を終えたおじいさんは、縁側に座って庭を眺めていました。 庭には、藤が咲いて、躑躅が咲…

2018/04/25 霜止出苗(しもやんでなえいずる)

  「和尚さん、今日もみよこちゃんと一緒ですか、ここのところよくお出でになって」 「うむ、今年はちゃ…

2018/04/20 ​葭始生(あしはじめてしょうず)

  さしていた傘で気がつかなかったのですが、いつの間にかすぐ前に、村の若い衆が立っていました。 「よ…

2018/04/15 ​虹始見(にじはじめてあらわる)

  「春は本当にころころ天気が変わりよる」おじいさんが雨を見上げながら言いました。 「あんなにいい天…

2018/04/10 ​ 鴻雁北(こうがんかえる)

  「ねぇ、おじいちゃん」みよこが言いました。「もう毎日どんどん春でさ、虫は出てくるし鳥は飛んでるし…

2018/04/05 ​ 玄鳥至(つばめきたる)

  おじいさんは畳の上に紙を広げて字を書いていました。 「お庭に出てみればいいのに」とみよこが言いま…

2018/03/31 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

  「やまないねぇ」とみよこが言いました。 「桜雨というやつじゃな」 「桜雨?」 「桜の頃は割とよく…

2018/03/26 桜始開(さくらはじめてひらく) ​

  午後のお経を済ませたあと、おじいさんはそのまましばらくの間本殿の前に座っていました。おじいさんの…

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